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2004 年
7 月
6 日 都内の緩和ケアは |
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民間病院の緩和ケア病棟に4月から入っている知人を訪ねました。私と同年齢で、一昨年暮、再発による末期がんと診断され、余命数ヶ月の宣告。翌春の桜が見られるかどうかという状態でした。抗がん剤による治療を受けるかどうか、迷い悩んだ末、積極的にがんと戦う方法ではなく、苦痛を柔らげる緩和ケアを選択されました。私も、相談をされたのですが、私の姉の例を話し私なら、やはり緩和ケアを選択するけれど、と答えました。 姉は、54歳で肺がんで亡くなりました。発見されたときは手術も不可能な状態でしたので、抗がん剤による治療を開始。1クールの治療まではよかったのですが、2クール目の治療が済んだ時点で、副作用による食欲不振と倦怠感ですっかり「がん患者」となってしまい、半年後に亡くなりました。無理な治療を避けたほうが、普通の生活が少しでも長く送れたのではないか、せめて本人に本当のことを告げ、選択できる方法をとるべきではなかったのか、と思いましたが、家族の選択(私自身も初期のがんとしか聞いていませんでした)ではどうにもなりませんでした。 知人は、幸いにも宣告後、2度の桜を見ることができ、娘さんの結婚式にも出席し、この6月初孫の顔も見ることができました。今年に入ってから体調を崩し入院、4月に緩和ケア病棟に移ることになったのです。この間、ごくごく普通の生活を送り、とても余命を宣告されている人には見えませんでした。私が訪ねた日は、体調の悪い日のようでした。少し痩せて小さくなられたようですが、穏やかな表情で,「昨日も外泊として自宅に戻ったけれど、具合いがよくないので、ここに帰ってきてしまった。今はここが一番安心なの」といっていました。また、「在宅が理想かもしれないが、家族の負担や自分の安心感を考えるとこの方法でよかった。医師や看護士さんもとても対応がいいので気持ちよくいられる」とも言っていました。 都内の緩和ケアは、02年度261床、07年度までに300床の整備を目指しているということですが、まだまだ不十分です。都立病院では、唯一豊島病院に20床のみ、2010年を目途に駒込病院に整備予定という状況です。 死をどう迎えるかは、人生の総仕上げ、最期まで自分らしくあるためのひとつの選択肢としてターミナルケアの確立が急がれます。 | ||
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