2006 年
8 月
29 日
カテゴリ:活動報告
住まい方 生活を考える パート2
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支援費制度から障害者自立支援法へと障がい者施策の転換期、「地域生活と自立」が謳われ、働き方も一般の企業など就労の場の拡大がにわかに言われ始めています。
8月21日、知的障害者更正施設の試みを訪ね栃木県足利市にある、その名も「こころみ学園と、こころみ学園のワイン醸造場「ココ・ファーム・ワイナリー」の見学に行ってきました。
1950年代、障がい児を受け持った教師が、親亡き後も生活できるようにと資材をなげうって得た山を開墾してつくったブドウ畑。冬は落ち葉を集め自然の肥料を施し、夏には下草刈や、ひと房ひと房にビニールのカサカケなどブドウの手入れ、早朝からのカラス追い、秋には豊かに実ったぶどうを大切に摘み取る。平均斜度38度の急斜面(実際に畑に立ってみたが、この斜面で作業をこなすのは大変そうだ)で、1年中黙々と働いている知的ハンディを持つ人たち。彼ら彼女たちだからこそ、ごまかすことなく丁寧に作業にいそしみ収穫されるブドウ。ワインにするには、さらに一粒一粒選定する作業が加わります。
80年代、はじめてのワインが誕生し、おいしいワインを飲み続けてもらうための努力を重ね、2000年九州沖縄サミットの晩餐会で、ココのワインが乾杯に使われました。また、世界的ソムリエ田崎真也氏に21世紀に残したいワインと賞賛されるまでにいたっています。
ココ・ワイナリーに雇用されている知的障がい者は数名。後の人たちは更正施設の作業として畑で働く人、90人の入居者の洗濯や炊事に当たる人と、それぞれ適正に応じて働いていますが決して強制はしないとのこと。
最近は、テレビや新聞等メディアにも多く取り上げられ、大勢の人々が見学や買い物に訪れるという。11月の収穫祭は交通渋滞を招くほどの来訪者とか。
しかし、中には、コロニーというあり方に疑問を投げかける人がいるのも事実です。確かに、さまざまなハンディがあるなしにかかわらず、自分らしく生きられる社会作りからは距離感があります。
こころみ学園が生まれた50年前、障がい者がどのような立場におかれていたのか。そして、今は・・・・。と考えれば、こころみ学園のあり方もひとつの選択肢だとの声もあります。
どちらが、正しいというものではありません。ただ、自然とともに生きているこころみ学園の人たちの生き方が、人間らしい働き方をより必要とする人々の参考になるであろうし、障がい者の造ったワインにあまんずることなく、市場に通用する商品に育てた取組に学ぶべき点は多いのではないでしょうか。
この夏、高齢者、障がい者、ふたつの現場を見せていただき、改めて労働とは、働くとは、生活とは、そして、生きるとは・・・・大きな難問におもいを馳せています。
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