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2007 年 5 月 28 日     カテゴリ:活動報告
厚生委員会視察

5月22日、23日と厚生委員会の視察が実施された。

初日は、岡山県議会において、県職員から岡山県における精神医療保健施策の説明を受けてから、独立行政法人岡山県精神科医療センターを訪ねた。老朽化した病院を建て替え、「風と光と緑」をテーマに開放感あふれる病院設計になっている。窓は全開するが出られない、といったように外と遮断されているが、閉ざされた感じはない。光と風の通りがよく、一見、環境共生マンションと見間違うほど緑も豊かだ。院長のコンセプト明確に現われており、設計に1年を要したという。
都立松沢病院の建て替えにも大いに参考にしていただきたい。


23日は、国立療養所長島愛生園へ。バスで岡山市内から1時間強、穏やな瀬戸内海にうかぶ長島に建てられた国立療養所は、1930年、日本初の国立療養所として、また、ハンセン病患者のための療養所として誕生した。当時感染症とはいえ有効な治療法がなく国策として療養所への隔離が行われた。その後、完治に至る治療法が確立されたにもかかわらず、1996年「らい予防法」廃止に至るまでの75年間、隔離政策は続き、偏見、差別の根は今もなお深い。家族、親族にも及ぶことから実名を伏せ仮の名を名乗り、今もそのままという人が少なくないという。

歴史館での説明には、患者作業として園内整備のための労働も課せられていた時期のこと等々、当初の過酷な状況から、少しづつ福祉の向上が図られて現在に至るまでの経過をうかがった。1986年には、島と陸をつなぐ邑久長島大橋が開通し、本土への行き来が楽になり、「人間回復の橋」と呼ばれている。
多い時には約2000人が入園、現在も、完治しているにもかかわらず約400人の人が生活をしている。平均在園年数が約53年、長きにわたる隔離政策から、社会復帰が不可能であり、一生をこの島で終えることになると聞き、胸が詰まった。

約242万uの敷地内に、病棟、入所棟、そして墓所にあたる万霊山等が設置されている中をマイクロバスで案内を受け万霊山において献花と祈りをささげた。
園内では、お店も開かれ買い物も自由にできるし、まちに出かけることもできる。文化活動も活発におこなわれている。夏祭りには、外からも多くの人が訪れるという。

これからの人生が、自分らしく、生きていることが喜びとなるような日々であるようにと祈らずにはいられなかった。実に、重い重い視察であった。



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