2008 年
8 月
11 日
カテゴリ:活動報告
夏山を楽しむ 2008
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8月2日、4年ぶりに尾瀬の燧ケ岳に登った。前日、御池から燧裏林道をたどり尾瀬ケ原にはいる。尾瀬のメインルートとは違い、静かな尾瀬の山旅を楽しめるコース。上田代、天神田代などの湿原を抜け、比較的平坦な道が続く段吉新道を通り今夜の宿、湯元山荘に向かった。天候が良ければ途中、平ヶ岳、荒沢岳、越後駒ケ岳など、越後の名だたる山々が眺望できるらしいが、残念ながら雲にさえぎられてその雄姿を眺めることはできなかった。
代わりに、アケボノシュスラン、アリドウシランというとても珍しい、可憐な高山植物に出会うことができた。高山植物は眺めるだけでも楽しいが、名前がわかると一層楽しさが増す。しかし、同じ花でも種類が豊富で覚えるのも苦労なら判別するのも一苦労。今回これだけは、というものを決めて少しずつ覚えていくことにしている。先の2種が今回の獲得物、名前を忘れないように何度も何度も反復した成果だ。
翌朝天候は回復し晴天。小屋を6時半過ぎに立ち見晴新道から燧ケ岳の頂上を目指し、長英新道から尾瀬沼に下る約9時間の行程。今夜の宿が、尾瀬沼山荘なので荷物を担いでの登頂となりいくばくかの不安を覚える。なにしろ本格的な登山は年に1〜2度という「にわか登山家」なので・・・・ しばらくは樹林に囲まれたゆるい登りが続くが、傾斜が増すとともに急登になってくる。登山道では登る人が優先だが、下山者にも道を譲りながら休憩をとる。若者に出会えば、なんだかんだとからかい半分の質問をして、苦しさを紛らわしながら登る。ハイマツが現れ、歩きにくい岩混じりの道に出ると、奥に双耳峰の山頂部が望めるようになる。さらに、汗を流しながら登ぼりきれば最高峰の芝安ぐら、素晴らしい展望が待っていた。この瞬間の感動を味わうために苦しい道のりを歩き続ける、これこそが山歩きの真骨頂だ。
今回、案内をしてくださったお1人の萩原さんは、昭和36年頃から尾瀬林業に勤務し尾瀬を知り尽くした人。積雪による小屋の倒壊を防ぐ雪下ろしの経験や、マイナス27度の尾瀬での小屋の仕事、アヤメ平の修復作業など、苦労話を時には笑いを誘うように話をしてくださった。日焼けした笑顔が輝いていた。
今、尾瀬でも鹿の被害が深刻で、ニッコウキスゲが食べられたり、湿原がぬた場になり傷められたりしている。日光方面からもシカが侵入し、その数も増え続け対策のための協議会なども設置されているようだ。そうはいっても、鹿に罪があるわけではなく、行き過ぎた保護策や自然環境の変化など、すべては人間のなせる技としかいいようがない。 山に入ると、自然の営みに感服する一方で、人間の驕りを思い知らされるこの頃だ。人と自然のつながり、互いのいのちを守りながらつくっていくことはできないのだろうか。
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