「たましろの郷」視察 山口文江 都議会議員
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2004 年 6 月 9 日    
「たましろの郷」視察

久しぶりに爽やかな1日、新緑の眩しい多摩にある、ろうと重複障がいを持つ人たちの入所・通所授産施設「たましろの郷」を訪ねました。
障がいを持つ親たちの運動により、無認可施設から出発し、法人格をとり2002年からスタートした、生活・就労支援の施設です。自然林に囲まれ、四季の変化に富み、夜は街灯もなく「星空観察」に最適な環境です。自分でできることは自分でする、という「自立」をモットーに運営されています。
入所が30人、通所が20人、平均年齢30歳と比較的若い人が生活しています。私たちが到着した時間は、作業室で仕事中。見学者が来ると喜んで作業が妨げられるとのことで、その時間は施設の概要や施設内を案内してもらいました。
2人部屋(ゆくゆくは個室にとのこです)4室を1ファミリーとしています。食事はゆったりと時間をとり、食後も食堂でコミュニケーションを図っていました。本当に人なつこく、握手を求めたり手話で話しかけてきてくれますが、こちらが手話にうとく通訳がないとお話ができず、数年前に、少し習い始めて中断したことを後悔しました。昼休みに、手作りクッキーや新聞紙で作った植木鉢、しいたけ、陶器などの販売があり、皆さんの仕事の成果を拝見するとともに、勿論、いいお土産にもなりました。公共施設の清掃など、外で仕事をされる人たちもおられますが、収入は、多い人で月3万円、少ない人は3千円と、まだまだ厳しい状況です。支援費制度の導入と都の補助金の見直しで、施設経営も大変厳しく、職員の給与も・・・・。また、職員は、ろうというコミュニケーション障がいと、重複する障がいもさまざまで、理解とともに対応に苦労されているとのことです。
周囲にも、障がい者施設や老人施設の多い地域でもあり、交流を図り、情報交換なども盛んのようですし、町の自治会とも連携し、行事などには大勢の参加もあるとのこと。日頃も、多くのボランティアに支えられているという、地域に開かれ、地域とともに生きるという施設の姿勢が感じられました。
障がい者の歩み寄る努力ばかりでなく、健常者の努力も、と言う、施設長の言葉が耳に残りました。



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