人間のあたたかい連鎖 山口文江 都議会議員
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2004 年 12 月 12 日    
人間のあたたかい連鎖

12月12日、区内の医療生活協同組合設立20周年の記念講演会にでかけてきました。テーマは『がんばらないけどあきらめない−地域でいのちを支える−』、講師は、諏訪中央病院管理者(前病院長)鎌田實氏。
たとえ病気をしても、その人がその人らしく生きるために、医療の現場で活躍されてきた氏は、人間の命は、体と心のつながりのなかで守られている。笑いは自然治癒力を増し、希望は生きる力を与えるもの。
だからこそ、病気になった臓器だけを診るのではなく、心まで含めた、丸ごとのひとりの人間として、治療したいと常に考えてきた、といわれます。そして、医療は「やさしく」なくては医療ではないと。
日本の医療水準も決して劣るものではないのに、国民にとって安心かつ信頼に足る医療となっていないのは、効率ばかりを追い求め、時には、医療から切り捨てられる、「やさしさ」を失った医療になってしまった。そのような中でも、臨終の際の、看護師の心温かな対応や、ホスピス病棟の末期がん患者の看取りなど、現場の心ある医療従事者の実態を語りながら、ほっとできる病院や開かれた病院作りに賭けてきた30年間の足跡が語られました。氏は、また、1991年から、チェルノブイリの原発事故後遺症患者(主に小児がんの子どもたち)支援を、今年の4月からは、イラク戦争犠牲者の支援を始められました。子どもたちの命を救う真摯な態度が、言葉も、文化も、宗教も違う人たちとも心を通わせることができる、と話され「暴力と恨みの連鎖」から「人間のあたたかい連鎖」へと変えていくことが必要なのだと、説かれました。

その夜、テレビで作曲家の坂本龍一氏、ミスターチルドレンの桜井和寿氏等が出資してつくったNPOや環境保護活動に融資する「ap bank」の報道があり、桜井氏は、「努力に報われる以上の報酬を得ることに後ろめたさを感じていた。何か還元できることが、と思い始めた活動」と話していました。

まだまだ、心ある人もたくさんいるんだな、と思いながら、現状への怒りも忘れないで、私も決してあきらめない。



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