日韓市民フォーラムに参加して その3 山口文江 都議会議員
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2005 年 9 月 5 日    
日韓市民フォーラムに参加して その3

これが今回のフォーラム最後の報告になります。

やはり、オプションで緑色交通(社団法人)を訪ねる。交通分野中心の活動団体。1993年設立、当時は法人格が必要のため社団法人となる。理念は、だれにも公平で、環境に優しい持続可能な交通を目指すこと。(人に優しい歩行権、交通権の保障)まちで安全に行き来できることを目標に、▽小学校のスクールゾーン設置▽大気汚染調査▽自転車利用促進運動▽他国の調査▽活動実現のための議員を送る▽交通被害者や家族、遺家族支援が主な活動。会員は2500人、専門家等ボランティアの活動も活発。遺家族への支援活動は、日本の育英会の真似て始めたとこのと。また、さまざまなキャンペーンとともに、保育園のボランティア活動(遺児も参加)など幅の広い活動がされている。
日本でも、バリアフリーからユニバーサルデザインのまちづくりが進められようとしているが、歩行権や交通権が権利として確立できたらいいのでしょうね。

もうひとつ訪ねたのが清渓川復元推進本部。清渓川はソウル市を東西に横切る川。1958年ごろから、この川にふたをする事業が進み、1984年清渓川道路となり、さらにその上に1967年から高速道路工事が始まり76年に完成した。こうして自動車専用道路として利用されてきたが、30年たち、老朽化にともない改修工事の計画が立てられた。しかし、一時しのぎの改修工事では安全が確保できないとの判断と、川と周辺文化財を残すことによりソウルの歴史性を生かす、自然環境都市づくり等の理由で、高速道路とふたの構造物を取り除き、川を復元する方法を選択し、この10月には完全復元される。
思いきった政策だが、普段は乾いた川である清渓川に、常時水を流すために漢江から水を引くなど維持費がかなりかかるとおもわれる。人為的な自然回復がちょっと気にかかった。計画には、市民委員会が設置されているが意見が採択されずに一部委員が辞退し再編されるも、行政とのパートナーシップは崩れたということで、詳しい事情は聞けなかったが、市民参加の難しさは日本と変わらないようだ。

今回の参加により、本当にいろいろな活動があるということと、韓国の民主主義が、市民の戦いによって勝ち取られたものであることを改めて実感した。また、変わることによるリスクを避ける日本人と、変わることを求める韓国人との大きな違いに気づかされた。今回のフォーラムのテーマとなった「差異を小さく、類似を大きく」については、差異を認めあうことが大事、という意見が出され、「お互いの体験、視点を尊重することによって合意が生まれる。」というような言葉をどこかで聴いたことを思い出した、草の根の市民の連帯がそうした場になりうるのかもしれない。
第3回目にして、中国から二人の研究者が参加され、日中韓3国の市民フォーラムへと希望をつないだ意味深いフォーラムであった。



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