2006 年
3 月
2 日
オリンピック招致はなんのため?
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第一回定例議会では、やはり、オリンピック招致が焦点のひとつになっています。 2月22日の知事の施政方針では、「今なすべきことは、他国の狡猾な収奪や隷属の強要によって国益が損なわれようとしている現実から目を逸らさず、国家・民族として真に向かうべき方向を見定めて、「自ら立つ国」としての自己を取り戻していくことである。そうした意味からも、2016年の開催を目指す東京オリンピックは、日本の底力と成熟都市・東京の存在を世界に対して、はっきりと示す大きな縁としなければなりません。」と、いつの時代の発言かと思わせるものでした。 2月17日に出された、東京オリンピック基本構想懇談会の報告書のまとめ「東京オリンピックの実現に向けて」においても、「大きな可能性と潜在力を持ちながら世界に存在感を示しえないこの国を、半世紀ぶりとなるオリンピックの開催によって立ち直らせ、世界にその底力を示す」が基本的な考え方として述べられています。さらに、「21世紀の今日、われわれは都市の盛衰が国家の命運を大きく左右する時代に生きている。都市の力こそ、まさに国力である。この国において国家を牽引し日本の存在を象徴する都市は東京である。こうした観点に立ち、オリンピック開催を契機として東京の再生、ひいては日本の再生を成し遂げる必要がある」と開催の意義をのべています。
スポーツを通して世界の平和を希求する「オリンピック」を日本のため、東京のために道具として用い、世界にその存在を示すとは、時代錯誤もはなはだしい、といわざるを得ません。オリンピックの意義とあまりにもかけ離れた知事のおもいや、懇談会の基本構想に、ますます東京に招致する意味が見出せず、相も変らぬトップダウンの手法に疑問がわくばかりです。
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