ご近所の底力  練馬版 山口文江 都議会議員
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2008 年 5 月 2 日    
ご近所の底力  練馬版

私の住む高野台5丁目は、西武線石神井公園駅北口から徒歩10〜15分の圏内にありながら、比較的閑静な住宅地になっている。それでも、近年、大型事務所やマンションが富士街道や旧大泉街道沿いに増え始めている。

昨年5月、富士街道から100〜200メートル程住宅地に奥まった区道を挟む2地区に、一団地認定による8階建てのマンション建築計画が持ち上がった。用途地域の変更により、静かな住宅街にもそれなりの高さの建築が可能になっていたことを知らない住民も多く、第1回住民説明会には多数の参加者があった。

練馬区まちづくり条例にある専門家(都市計画、建築、法律)アドバイザリー制度なども活用しながら事業者との話し合いを続けたが、制度の中立・公平性がハードルとなり不利益を被る住民側にとってなんら有効な手段にはならなかった。ただこの間、住民同士の話し合いが何度も重ねられ、主体としての自覚や団結する力を強めていった。

4階建機械式駐車場の撤回(地下化、地上は平置き駐車場に変更)、さらに、一団地認定による8階建マンション計画から、2地区それぞれに4階、5階建のマンション計画へと変更するところまでこぎつけた。この計画変更により、日照権等住環境が悪くなる一部住民も、まち全体の住環境を考え、新たな紛争を生むにはいたらなかった。

いよいよ、工事協定を結ぶための説明会が始まって2回目、事業者側は、突如工事の無期延期を伝えてきた。現段階では、事業として採算が取れないというのが延期理由。住民としては、ほっとする間もなく今後のことについての質問が相次いだが、全く未定ということで不安は払拭されないままである。

経済情勢の変化・市場の変動・他者への譲渡転売等により、同程度もしくはそれ以上の高さの建築物が出現する可能性は否定できない。
住環境を守るため、地区計画の早期実現に向けて新たな動きを作ろうとしている住民パワーに期待したい。




建築紛争から21世紀の都市づくりへ


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